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インドネシア映画の感想だとか、学生デモの話だとか、（ラグビーだとか）、思いあぐねているうちに時間が経ってしまいました。何年もかかった論文が偶然にもほぼ同時に出ました。2011年ぐらいから少しずつ調査していた都市のスーフィズム（神秘主義）は、2016年末からのジャカルタ州知事抗議デモへの参加の謎を解く、という形でようやく一本になりました。これまた長らく持っていたシーア派への関心は、マドゥラ島のシーア派排斥運動への対応に焦点を当てることでなんとか（こちらは茅根由佳との共著です）。どちらもフリーダウンロードできます。最近は紙で出るまえにできた順にネット公開するようなので、まだ巻号がついていません。
Ken Miichi, Urban Sufi and politics in contemporary Indonesia: the role of dhikr associations in the anti-‘Ahok’ rallies, South East Asia Research, 2019.
Ken Miichi and Yuka Kayane, The Politics of Religious Pluralism in Indonesia: The Shi'a Response to the Sampang Incidents of 2011-12, TRaNS: Trans -Regional and -National Studies of Southeast Asia, 2019.
どちらも事件を契機にまとまりはしたのだけれど、思想の内容に踏み込んだものにできないかとぼんやり考えつつ資料は集めてはいます。まあ、また何年も先になるでしょう。
